憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
めくられたカレンダーは4月になっていた
真新しい制服に身を包み、期待に満ちた表情で登校してくる新入生や新入生を迎え、部活の勧誘をしている在校生達
サクラの花びらが舞っている登校時間、校門に横付けされたBMW
「サンキュー まじ助かった!!」
後部座席から降りてきたジョーの姿に新入生の女の子達から歓声があがる
「時間通りに迎えにくるからな! 遅れんなよ!!」
運転席からレンが叫んでいる
その声を聞きながら無言でジョーに続くココの登場にジョーとは違った種類の感嘆の声があがる
一瞬眩しそうな顔をしたココは、すぐ横でサイン攻めに遭っているジョーを置いて、さっさと歩き出す
「おい、ちょっと待てよ!!」
ジョーは、終わる事のないサイン攻撃をかわし、あわててココの後を追った
「ったく、学校に着いた途端コレだもんな・・ 」
ジョーはココに並ぶとぶつぶつ言いながら一緒に歩いていく
3年の廊下に張り出されているクラス分けに目を通すと、今回も別のクラスの双子
「まっ、しょうがねぇか!」
ジョーは
「じゃ、俺行くな? さっきも言ったけど、俺1時間で仕事で抜けっから、気をつけて帰れよ!」
無言で頷いたココの頭を片手でグッシャーとし、ジョーは笑ってその場を後にした
ひとりになったジョーは途端に女生徒に囲まれ、その姿は見えなくなってしまった
今朝はレン兄の車だったけど、学校に居る時間に比べ登校時間のほうが長いんだから、今日は休めば良かったのに・・と考えながら、ココは新しい教室に足を踏み入れた
真新しい制服に身を包み、期待に満ちた表情で登校してくる新入生や新入生を迎え、部活の勧誘をしている在校生達
サクラの花びらが舞っている登校時間、校門に横付けされたBMW
「サンキュー まじ助かった!!」
後部座席から降りてきたジョーの姿に新入生の女の子達から歓声があがる
「時間通りに迎えにくるからな! 遅れんなよ!!」
運転席からレンが叫んでいる
その声を聞きながら無言でジョーに続くココの登場にジョーとは違った種類の感嘆の声があがる
一瞬眩しそうな顔をしたココは、すぐ横でサイン攻めに遭っているジョーを置いて、さっさと歩き出す
「おい、ちょっと待てよ!!」
ジョーは、終わる事のないサイン攻撃をかわし、あわててココの後を追った
「ったく、学校に着いた途端コレだもんな・・ 」
ジョーはココに並ぶとぶつぶつ言いながら一緒に歩いていく
3年の廊下に張り出されているクラス分けに目を通すと、今回も別のクラスの双子
「まっ、しょうがねぇか!」
ジョーは
「じゃ、俺行くな? さっきも言ったけど、俺1時間で仕事で抜けっから、気をつけて帰れよ!」
無言で頷いたココの頭を片手でグッシャーとし、ジョーは笑ってその場を後にした
ひとりになったジョーは途端に女生徒に囲まれ、その姿は見えなくなってしまった
今朝はレン兄の車だったけど、学校に居る時間に比べ登校時間のほうが長いんだから、今日は休めば良かったのに・・と考えながら、ココは新しい教室に足を踏み入れた