憂鬱な姫君 (姫シリーズVol.5)
「ちょっと待ってね・・・」
と彼は彼女たちの名前とクラスをメモると
「こういう行動は全て自分に降りかかってくるからね 親からもらったその恥ずかしい脳みそでよーく考えなきゃダメだよ?」
と笑みをもらし
「じゃ、ココちゃんは保健室に行こうね」
とココの腕をとり歩き出した
この様子に何事かと見物していた他の生徒がサーッと道をあけていく
わけのわからないまま進んでいくこの事態にココは流されるだけだった
ガラガラ・・・
「失礼しまーす」
養護教諭の先生は不在で、誰もいない保健室
保健室の入り口でボーッと立っていたココに
「ほら、こっちに座って?」
と丸椅子を差し出してくる
有無を言わせない彼の雰囲気にココは言われたとおり、その椅子に腰を掛ける
診察用のベットに腰を下ろした彼は
「ごめんね 知らないでしょ? 俺の事」
とココをまっすぐに見てきた
ココも視線をそらすことはせず、彼をジッと見たまま頷く
「俺の名前は、神戸聖紫朗(カンベ セイシロウ)」
「・・・・・」
「名前も聞いたことない?」
ココの反応のなさにため息をつく聖紫朗
「・・・・・・」
「そっか・・ 俺、一応生徒会長やってます それももうすぐ終わりだけど・・」
「・・・・・・」
それでも反応のないココ
と彼は彼女たちの名前とクラスをメモると
「こういう行動は全て自分に降りかかってくるからね 親からもらったその恥ずかしい脳みそでよーく考えなきゃダメだよ?」
と笑みをもらし
「じゃ、ココちゃんは保健室に行こうね」
とココの腕をとり歩き出した
この様子に何事かと見物していた他の生徒がサーッと道をあけていく
わけのわからないまま進んでいくこの事態にココは流されるだけだった
ガラガラ・・・
「失礼しまーす」
養護教諭の先生は不在で、誰もいない保健室
保健室の入り口でボーッと立っていたココに
「ほら、こっちに座って?」
と丸椅子を差し出してくる
有無を言わせない彼の雰囲気にココは言われたとおり、その椅子に腰を掛ける
診察用のベットに腰を下ろした彼は
「ごめんね 知らないでしょ? 俺の事」
とココをまっすぐに見てきた
ココも視線をそらすことはせず、彼をジッと見たまま頷く
「俺の名前は、神戸聖紫朗(カンベ セイシロウ)」
「・・・・・」
「名前も聞いたことない?」
ココの反応のなさにため息をつく聖紫朗
「・・・・・・」
「そっか・・ 俺、一応生徒会長やってます それももうすぐ終わりだけど・・」
「・・・・・・」
それでも反応のないココ