朝顔の蜜
最悪の出会い
はじまりは「たこ焼き」だった。

「瑞樹ちゃん、うちでたこ焼きパーティーやるけどこない?」

5つ年上の高野さんは、ホームパーティー好きだ。

前の職場が一緒だった彼は、いつもなにかとテーマを決めては人を集めては、

だらだら生活のあたしを呼んでくれるのである。

正月に始まり、鍋パーティー、カレーパーティー、ベランダからお花見、夏の花火パーティー・・・。

集まるのは気のしれた人たち。

なかば名刺交換会に近いかも。

ちょっと声をかけるだけで20,30と人が集まるのだからすごいもんだ、と感嘆しつつ

クスリもハッパもない、アルコールだけの健全なこのパーティーのお誘いを

あたしは素直に喜んだ。
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