妹彼女
~Ⅰ~ 兄妹
春の暖かい日射しがカーテンを貫き、俺の目に無理やり入ってくる。顔を動かし、まだ暗いところを探し、再度夢の世界に戻る。



その2分後、携帯のアラームが鳴る。ごひいきのアイドルの着うたなので、毎日悪くない目覚めができる。サイドボタンを押し、止める。


今日は高校の入学式、何をはりきったのか時計はまだかなり早い時間。俺はすぐに起きるのを止め、また寝る………至福……


『ちょっと兄貴!いつまで寝てんの?ご飯だよ!』



子供のような声で俺を呼び、5分もせずに俺の二度寝は食い止められた。



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