妹彼女
消灯の時間が近づいてきたので、兄貴たちは窓から出て行った。優ちゃんたちは緊張が解け、点呼が終わるとみんなすぐにベットに潜りこんだ。
「ねぇ空ちゃん。海の好きな人って本当に誰か分かんないの?」
私の下にいる村瀬 あずき が背中越しに聞いてきた。女の子には必ずある恋バナとやらが大好きな娘だ。聞きたがる割りには意外と秘密主義者。
『知らないよ。兄貴私にも話してくれないし。』
関係無いが、この時女の子部屋の80%近くが、兄貴のことについて話していた。
「ふ~ん、じゃあさ。空ちゃんは好きな人いるの?」
(兄貴じゃないけど)久々に不意を突かれたな。
『私が、好きな人?』
「うん、ほら空ちゃんだと自動的に海くんが候補から外れるでしょ?そうなると誰を好きになるのかなって。」
ここで、兄貴が好きとは言えないな…。
ちなみに優ちゃんはこのやりとりを真剣に聞いていた。
私が兄貴以外の人が好きなら、兄貴は優ちゃんを選ぶと考えているからだ。
「ねぇ空ちゃん。海の好きな人って本当に誰か分かんないの?」
私の下にいる村瀬 あずき が背中越しに聞いてきた。女の子には必ずある恋バナとやらが大好きな娘だ。聞きたがる割りには意外と秘密主義者。
『知らないよ。兄貴私にも話してくれないし。』
関係無いが、この時女の子部屋の80%近くが、兄貴のことについて話していた。
「ふ~ん、じゃあさ。空ちゃんは好きな人いるの?」
(兄貴じゃないけど)久々に不意を突かれたな。
『私が、好きな人?』
「うん、ほら空ちゃんだと自動的に海くんが候補から外れるでしょ?そうなると誰を好きになるのかなって。」
ここで、兄貴が好きとは言えないな…。
ちなみに優ちゃんはこのやりとりを真剣に聞いていた。
私が兄貴以外の人が好きなら、兄貴は優ちゃんを選ぶと考えているからだ。