妹彼女
~ⅩⅤ~ 真実
9年前
空を一人で帰らせ
大地とともに遠くの
駄菓子屋に行った俺は
大地のお母さんから
空が交通事故に会ったことを知らされた
「空!空!空!」
急いで病院に行った時、父さんと母さんは
医者と一緒に何か話し
母さんは泣き崩れた
「パパ……空は……?」
「海……、空は……もう…」
「あ!空!」
手術室から出てきた傷だらけの女の子に
俺は
空と名付けた
「パパ!空大丈夫なの?」
母さんは更に泣き、父さんは俺を抱き締めた
「大丈夫だ……、あれは空だ……。お前の妹、双子のもう一人、風羽 空 だ……。海、お前は空を……守ってやるんだ…」
震えた父さんの声
泣き叫ぶ母さん
空によく似た女の子
俺一人だけが
真実を知らず
知った気でいた
空を一人で帰らせ
大地とともに遠くの
駄菓子屋に行った俺は
大地のお母さんから
空が交通事故に会ったことを知らされた
「空!空!空!」
急いで病院に行った時、父さんと母さんは
医者と一緒に何か話し
母さんは泣き崩れた
「パパ……空は……?」
「海……、空は……もう…」
「あ!空!」
手術室から出てきた傷だらけの女の子に
俺は
空と名付けた
「パパ!空大丈夫なの?」
母さんは更に泣き、父さんは俺を抱き締めた
「大丈夫だ……、あれは空だ……。お前の妹、双子のもう一人、風羽 空 だ……。海、お前は空を……守ってやるんだ…」
震えた父さんの声
泣き叫ぶ母さん
空によく似た女の子
俺一人だけが
真実を知らず
知った気でいた