妹彼女
「小海ちゃん!?」


「もう、こんなとこで何やってんの?今から私の別荘においでよ!」


『ちょっ、小海ちゃん…』


俺の背中には小海、目の前には空。普通の男だったら、この状態は耐えられまい。


「あ、空ちゃん。お兄ちゃん借りてくね!」


『あ、兄貴…。私、兄貴が好きなの!』


連れて行かれそうになった俺に、空が突然の告白をした。


「海くんを?あなたたち双子でしょ?お兄ちゃんがいくら好きでも、私の好きとは違うんだよ。」


『ち、違う…。私は、男の子として…。風羽 海が好きなの!だって…だって…、』







私たちは






双子でも







兄妹でもないの!




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