妹彼女
~ⅩⅧ~ 想重
「…大地?」


気づいたら俺は緑との距離を縮めていた。顔の。

やばい…止まらない…


両肩に手を添え、頭を少し、傾ける。


「大地!……ん…」


唇と唇が重なる


柔らかい…


多分緑は初めてなんだろうな、体が硬直して、無意識に呼吸を止めている。







「ん…ん…」


腰にあった緑の手がパタパタし、ギブを表していた。


ゆっくりと離すと、顔を真っ赤にし、嬉しそうにした。


「大地…長いよ…。私、初めてなんだから…」


キスのシミュレーションは思春期なら誰でもする。枕とか、ぬいぐるみとか、口を付けるものなら大抵のものにする。


だが、現実にやってみると、思考がフリーズし、シミュレーションは役に立たなくなる。


「ごめんごめん。めっちゃかわいかったから、つい…」


「も~~(怒気無し)。…………っ…ぉ…ぇ…ょ…」


「はい?」


そんな小声じゃ分かりませんよ?母音しか聞こえなかったよ?


「…もっと…教えよ…。いきなりだったから…大地を…感じれなかったよ…」


………

………




かわいい~!!マジで!かわいい!


正直今まで4人彼女いたけど、緑。この娘は、けた違いにかわいい!


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