妹彼女
『あ!そういえば大地。緑ちゃん試験大丈夫なの?来れそう?』


結局海からアイスを奪いとり、海は空の頭を少し撫でるとカレーの皿を片付け始めた。


「あぁ、大丈夫だよ。最近は体調もいいし。」


『そっか。早く毎日来られるようになるといいね。』


「あぁ…」














「────…んで、ここの関係詞がこっちのThatを修飾してるから、この英文の訳は……」


マンツーマンで英語を教えてもらってはや一時間…


さぁぱっり分かりません…海の教え方が悪いわけじゃない。俺の飲み込みが悪いのだ…


今の段階なら欠点は回避できる。だが俺の場合、緑にも教えないといけないのだ…。半端な知識では教えきれない…


がんばれ俺!







時計が午前に切り替わった頃、空がココアを持って来てくれた。


「んじゃ休憩にしよっか?」


は~…高校のテストがこんなにムズいとは…


よくこんなんで入試合格したよな~…



確か入試前も、こんな感じだったよな…


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