妹彼女
人気の無い路地に場所を移し、勝ち目の無い俺の闘いが始まった。





「この前の借り、返させてもらうぜぇ?」


「はっ?クズが何人集まろうが、クズはクズだ。バカみたいにシンナーでも吸って脳ミソ腐ればいいのにな!」


あぁ~、挑発してる場合じゃねぇよ、俺。


あぁ~、スイッチ入っちゃった~。


一斉に全員突っ込んで来た。この前と違って全員の動きは見切れない…









最初の二人を殴り倒すと、後ろから後頭部を鉄パイプで殴られ、意識を失いかけた。


次の瞬間、みぞおちに鉄パイプがクリーンヒットし、囲まれた中で倒れた。


「あぁ!?もう終わりかぁ?どうしたよこら?」


抵抗しようにも頭がグラグラし、立つこともできなかった。


袋叩きに集中砲火され、色んなところから血が出てくるのが分かった。





まずいな…

意識も危ない…


でもま、緑が無事なだけマシだな…


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