妹彼女
「海君。空ちゃん!」


手を拭いて下駄箱で履き替えていると、優が走って来た。


『おはよ~優ちゃん!』
「おはよう。」


俺が挨拶を返すと子供みたいに嬉しそうな顔をした。


「…!今日の髪止め、かわいいね。」


『あ、本当だ。変わってる。よく気づいたね兄貴。』


かわいいという言葉が嬉しくてしょうがないのか、顔を真っ赤にして体をクネクネした。


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