妹彼女
というわけで、今小海は空と一緒に服を見ている。俺たちは店の端のベンチに腰かける。まだ大地は興奮している。


「空ちゃん!これどうかな?似合う?」


水色のワンピースを自分に重ねる。


『うん、いいと思うよ?こっちの黄色はどう?』


「あ、こっちもかわいいね。」


女の子らしい会話をしている。空も小海に慣れたのか、遠慮無く話す。


「はぁ~かわいいな~。小海ちゃん彼氏とかいんのかな~?」


相変わらずヘタレ顔で小海を見てる。


「さぁな?本人が目の前にいるんだし、直接聞いたらどうだ?」


「き、聞けるかよ!なぁ海。頼む!聞いてきてくれ?な?お前の方が女の子の扱い慣れてるだろ?」


は?なんで俺が興味無い娘の恋愛事情聞かなきゃいけねぇんだよ?とはいえ、今の大地には聞ける勇気も度胸もねぇだろうな。


「なぁ海頼むよ!」


「分かった分かった。後で空に聞かせるから。」


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