妹彼女
結局俺のメアドだけ聞き、大地はショックを受けていた。


「じゃあ今日はありがと~。すっごい楽しかった。ばいばい、空ちゃん、大地君、海君!」


買い物袋をぶら下げて家族のもとに帰って行った。

この後短時間で俺と大地の服を買い、日が暮れるころに帰路についた。大地は何度もため息をついていた。


『大地、まだ小海ちゃんのこと考えてるの?もう忘れちゃいなよ。会えただけでもいいじゃん。』


「そうだけどさ~。やっぱり海なんだな~って思ってさ~。」


「だから俺は興味無いって言ってるだろ?すぐにお前を紹介するからさ。」


大地は顔はいい。俺と違うクラスにいた時はかなりモテていた。ただ俺と一緒にいるとどうしても大地は引き立て役になってしまう。大地もそれを覚悟している、だが俺に付いて来てれば俺に寄ってくる女の子をゲットできる(俺も了承している)。だがやはり、これはきつい。


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