妹彼女
立派な切り替えの早さだな。と思っていると木乃香が静かに教室に入って来た。俺はすぐに席を立ち、木乃香のもとに向かう。


「森さん。はいこれ、ありがとう。」


「風羽君…、あ、いやこっちこそありがと…」


「何読んでんの?あ、ハリポタ?おもしろいよね。」


俺と木乃香が話しているのを大地は驚いて見ていた。


「あの二人、いつの間に知り合ったの?」


『昨日だよ、森さんの自転車直したから。』


「はぁ~、あいつはメガネもありなのか?」


後半は空には聞こえないように言った。


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