妹彼女
「よっ!」


榊の最高到達点のはるか上でボールをキャッチした。みんなが理解できない内に、一瞬でゴール下まで行き、ダンクシュートを決めた。体育館中が静かになった。大地と空は分かっていたようだ。


「すげぇ!なんだあいつ!?今ダンク決めたのか?」
「かっこいい~!」
「すご~い!」


これで分かったと思うが、俺たち双子の身体能力は極めて高い。中学の体力測定ではずっと一位だった。空もそうだった。


「ねぇ空ちゃん、海君ってバスケ部だったの?超うまくない?」


『ううん。バスケは多分あんまやったことないよ。』


「へぇ~、じゃあ万能型なんだ~。かっこいい~。」


『…………』


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