妹彼女
結局二人とも一度も抜けず、一点も入れれずに終了した。周りから拍手が起こり、女子はキャーキャー言っていた。


「引き分けか…、敗けてはいないが勝ってもないな。」


この時大地には黙っていたが、俺は少し手を抜いていた。あんまり目立つのは好きじゃないから、まぁ、もう十分目立ったが…。


授業が終わり、教室で着替えていると色んな部活に誘われたが、全部断った。
家には俺と空しかいないのだから、俺が抜けると空の負担が重くなり、あいつの自由が減る。だから俺はこの才能を使わずにいた。
< 65 / 208 >

この作品をシェア

pagetop