妹彼女
『どうしたの、緑ちゃん?』


「いや、風羽君のところに楽しそうに来る哀原君がすごくかわいかったから、つい…ふふ…」


どうやら面白かったらしい、好感触を見せる緑に大地の興味が向く。


「へぇ、かわいいね。平原さん。あ、俺のことは大地でいいよ。」


「じゃあ私のことも緑でいいよ。よろしくね、大地君。」


「あぁ、あ。よかったらメアド教えてくれる?」


早いな大地!?今更ながら、こいつの路線変更とレールの切り替えの早さは達人の域だ。


「よかった。私病院に行くことが多いから友達があんまりできないんだ。病院の中からメールしてもいい?」


「もちろん。いつでも送って。」


なんだ、緑の方もまんざらじゃないのか。じゃあ応援する側に回ろうかな。
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