つづく、あしあと。
「先生! 前の席の人が具合が悪そうです!」
しーんと静まりかえった試験会場で、大きな声で後ろの席の女の子が先生を呼んだ。
わたしのために言ってくれているのに、わたしは痛みで声も出なかった。
「ちょっと、あんた! そう、後ろ見てみなさいよ。具合悪そうにしてるじゃないの! さっさとその子おぶって!」
彼女はきびきびと、わたしの前に座っていた男の子に指図し、
「先生! 早く救急車!!」
と、先生までも動かした。
そのとき、とまどいがちにわたしをおぶってくれた人、それがユウキ。
そして、わたしを助けてくれた人、それがナオなんだ・・・・・・。
しーんと静まりかえった試験会場で、大きな声で後ろの席の女の子が先生を呼んだ。
わたしのために言ってくれているのに、わたしは痛みで声も出なかった。
「ちょっと、あんた! そう、後ろ見てみなさいよ。具合悪そうにしてるじゃないの! さっさとその子おぶって!」
彼女はきびきびと、わたしの前に座っていた男の子に指図し、
「先生! 早く救急車!!」
と、先生までも動かした。
そのとき、とまどいがちにわたしをおぶってくれた人、それがユウキ。
そして、わたしを助けてくれた人、それがナオなんだ・・・・・・。