つづく、あしあと。
 毎日のように送られてくる、卑猥な言葉。
 メールだけじゃない、電話もかかってくる。
 知らない番号だったけど、何度もかかってくるので、ある日、つい気になって出てしまった。

「あ、さっちゃん?」
 まるで、前からの知り合いのような馴れ馴れしさで、男は言った。
「・・・・・・どちらさまでしょうか」
「またまた~。写真見たよ、けっこうかわいいじゃん。やろうよ俺と。好きなんでしょセッ」

 わたしにできたのは、電源を切ること。
 たったそれだけ。
 
 どうして知ってるの、わたしの名前。
 写真って何のこと。


 
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