つづく、あしあと。
 今でも、あの男の声を思い出すと吐きそうになる。
 すぐに番号を変えたけど、無駄だった。
 一週間たたないうちに、メールも電話もかかってくる。
 一日にくるメールのうち、八割はそんないたずらのメールで埋めつくされていた。
 わたしは、ユウキやナオからの連絡を見逃さないように気をつけていた、けど。
 
 今日の時間割変更のメール、ナオは本当に送ってくれたのかもしれない。
 いたずらメールと一緒に削除してしまったのかも、しれない。

 そんなことを考えていると、不意に教室のドアが開いた。
 

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