つづく、あしあと。
 ねえ、カラオケいこうよ、と、ありきたりの誘いをしてきた二人連れに今日はついていくことにする。
「けっこう、かっこいくない?」
 智子が声を潜めて、私の耳元でささやく。
「とくに、背の高いほう」
 言われて、改めてじっと見てみた。
 
 どことなく、ユウキに似ていた。

「ユウキくんに似てない?」
 思ってたことをずばりと言われて、私は一瞬ぎこちなく動きを止めてしまった。

 
   
< 20 / 34 >

この作品をシェア

pagetop