つづく、あしあと。
★★★★★
1時間目の休み時間。
「なんだ~、言ってくれれば教科書かしたのに。はい」
ユウキが、あくびまじりに教科書をわたしに差し出す。
「もう遅いっつーの」
ナオがそう言って、教科書をユウキに戻す。
「さちがぼんやりしてるから悪いんだよ。甘やかしちゃだめ」
「ありがと、ユウキくん」
ナオの言葉を素直に聞けずに、わたしはとりあえずユウキにお礼を言う。
ユウキは、にっこりとわたしを見て笑う。
子供のような邪気のない笑顔が、わたしは好きだった。
1時間目の休み時間。
「なんだ~、言ってくれれば教科書かしたのに。はい」
ユウキが、あくびまじりに教科書をわたしに差し出す。
「もう遅いっつーの」
ナオがそう言って、教科書をユウキに戻す。
「さちがぼんやりしてるから悪いんだよ。甘やかしちゃだめ」
「ありがと、ユウキくん」
ナオの言葉を素直に聞けずに、わたしはとりあえずユウキにお礼を言う。
ユウキは、にっこりとわたしを見て笑う。
子供のような邪気のない笑顔が、わたしは好きだった。