君のトナリ




「じゃあ、比呂くんはどこの大学?」


彼女は本を読んでいる彼に聞いてみた。


「あ~、まだ決まっていないよ」


少し照れたように言う。


「でも比呂くんの頭なら、Y大学にいけるでしょ~」


「さすがに・・・。それは」


少し困る顔に百合は笑う。


「ちょ、ちょっと。白鳥さん」


つられてきみも笑う。


・・・私は話の輪に入れなかった。



< 14 / 29 >

この作品をシェア

pagetop