君のトナリ




やはり、緊張する。


何か話そうかと思ったが、何の話題も出てこない。


それに、きみは話しかけてこない。


気まずい雰囲気のまま、職員室に入った。


「あ、これだ」


きみよりも早くファイルを見つけた私。


後ろに一枚の紙があった。


何気なしに、そっとみた。


「これって・・・」


「宮島さん」


遠くから呼ばれた。


「あった?」


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