彼の事情
今日はたくさん笑った。
「楽しかった。ありがとう。」

時計を見たらもう7時をまわったいた。

「送ろうか?」

「いいよ。まだ明るいし。」

「そう。兄さんと絢は買い物だって。」


「気遣わしちゃったかな?」

「いいよ。別に。気にしなくても。」


「じゃあ玄関まで。」


そういって陸の部屋をでた。




リビングを通ったときだった。
きたときにはいなかった女の人。

その目の前には、陸のお父さんがいた。
誰?



陸の顔を見ると見たことがないくらい怖い顔をしていた。



「陸?」


「ん?」

「陸。大丈夫?」


「あぁ。ごめん。いこっか。」





「今日はありがとう。」


「じゃ~気をつけて帰れよ。」


「バイバイ」





わたしはさっきの女の人が誰なのか気になって
しょうがなかった。

誰?誰なの?





夜になっても気になってあんまり眠れなかった。


♪♪ピンポーン

こんな時間に。誰だろう?
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