彼の事情
??




最後の言葉にひかっかった。

陸には家族がいるのに。





「ただいま~。」




「陸、おかえり。今ね、淳さんから電話がきたよ。」








「なんか言ってた?」




「陸をよろしくって。」





「そう。ごめんな。」





「別にあやまらなくてもいいょ。ずっといてもいい。」







「えれな。」




「ん?」



陸の顔が真剣になった。
「家出した理由きかなくてもいいのかよ?」





「言ってくれるの。」





陸はうなずくと、ソファーの隣に座った。


何?
頭の中は不安でいっぱいだった。
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