【短】Promise
私は直を見て顔を真っ赤にしていた

「ん?どうした?」

「別に…」

「あ!!そうだ」

突然直が思い付いたように口を開く

「?」

私はただキョトンとしていた

「クリスマス…一緒に過ごそうぜ?」

「え…」

直の口からとんでもない一言が出てきたので、アタシは固まった


去年も一昨年もずっと…
なんだかんだで翔太と過ごしてきたクリスマス



でも今年は…?

まだ誘われてないし


それに…

それに、今の私は翔太と過ごす気がしなかった

「いいだろ?」

私の顔を覗きこんでくる直に私は小さく頷いた


直は嬉しそうに私の頭を撫でて立ち去って行った



「いいのかよ?」

瑞穂が私に尋ねてる

「…うん」

私に恋人はいない

そう胸に言い聞かせた

「え~どうゆうこと?光ちゃんは誰と付き合ってんの?」
後ろから冴子の高い声が聞こえる

「冴子だけ仲間はずれーッ!!!」


「ハイハイ…
アンタにはアタシが説明してあげるから」

不機嫌そうに膨れる冴子を瑞穂がなだめていた

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