Cleome
「おばさん、回覧板〜。」
「ありがとう、宇海ちゃん。」
買い物袋で両手があいて無いのに、受け取ろうとするおばさん。
「片方持つよ、おばさん。」
「大丈夫よ〜。もう家だから。」
「ちょっとの距離なら遠慮すること無いじゃん。」
半ば強引に買い物袋を持つ。
割れ物入ってたら何かの拍子に落として割らしそうだし。
鍵開けるとき時とか。
「宇海ちゃんは本当にいい子ね〜。」
「嫁に来て欲しいってのは無しだから。」
あら、バレちゃった。って言いながら鍵を開けるおばさん。
行くたびに言われてるんだからさ、分かるよ。
「考えておいてね。おばさん、楽しみにしてるわ〜。」
あたしが言う暇を与えず、さっさと中へ入っていく。
こういう時だけ妙に素早い。
考えたくもない事を考えてと言われても…。
あんなバカな女好きは絶対ヤダ。
おばさんにはかわいそうだけど、一生独身の方が霄には向いてると思う。
あ、でも…霄も一応、将来は社長だし…世間知らずの箱入り娘でも奥さんにしとけばいいんじゃないか?
それか、浮気しても許してくれる心のひろーい人と結婚するとか。
てか、何であたしが霄なんかの将来気にしてんだろ。
「ありがとう、宇海ちゃん。」
買い物袋で両手があいて無いのに、受け取ろうとするおばさん。
「片方持つよ、おばさん。」
「大丈夫よ〜。もう家だから。」
「ちょっとの距離なら遠慮すること無いじゃん。」
半ば強引に買い物袋を持つ。
割れ物入ってたら何かの拍子に落として割らしそうだし。
鍵開けるとき時とか。
「宇海ちゃんは本当にいい子ね〜。」
「嫁に来て欲しいってのは無しだから。」
あら、バレちゃった。って言いながら鍵を開けるおばさん。
行くたびに言われてるんだからさ、分かるよ。
「考えておいてね。おばさん、楽しみにしてるわ〜。」
あたしが言う暇を与えず、さっさと中へ入っていく。
こういう時だけ妙に素早い。
考えたくもない事を考えてと言われても…。
あんなバカな女好きは絶対ヤダ。
おばさんにはかわいそうだけど、一生独身の方が霄には向いてると思う。
あ、でも…霄も一応、将来は社長だし…世間知らずの箱入り娘でも奥さんにしとけばいいんじゃないか?
それか、浮気しても許してくれる心のひろーい人と結婚するとか。
てか、何であたしが霄なんかの将来気にしてんだろ。