Cleome
「あら、霄の荷物を持ってかなきゃ…。」

いらない荷物を送ってきたらしい。
…あ、いいこと思いついた。

「あたし持ってくよ。」
「あら、ありがとう。実はあんまり入りたくなかったのよー。」

思春期の息子の部屋には…とため息。…霄の場合、発情期の方が言い方正しい気がしてならない。

ダンボールはなにが入ってるのか、重い。
エロ本だったらゴミに出してやる!

けっこう腕っ節には自信がある。一気に階段をかけ上がってひとまず、霄の部屋の前に荷物を置く。

エロ本探して処分しよ♪
バツだバツ!

ドアを開けて荷物を持って部屋に入った。

何というか…壮絶。

「汚ねぇ!」
服は散らかしてあるわ、本は開いたまま床にあるわ…。

…つーか…この本…。

女の裸の写真ばっかり…。
「エロ本…」

つまみ上げるとベッドの方に投げた。この部屋…なにが出るかわかんねぇよ!

でもまぁ、弱み握れるようなもん探すためと、好奇心であさる。

落ちてる本のほとんどがエロ本て…あいつの事を普通の目では見れないな。
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