Cleome
どうしよう?
…男嫌いのあたしが男子校って…死ぬから!

女子居ないんだろ!?

…逃げ場無いじゃん!

琉珂…お願いだからあたしに話しかけるな!懇願されると…。

「お姉ちゃん…」

ひぃぃぃ!琉珂の頼みは断れないんだよ!

「無理だったらいいんだよ。」

苦笑気味にあたしを見てからうつむく琉珂。
…なんかドキッとした。

琉珂…自分の事よりあたしの心配して…。

なに、この姉思いのカワイイ弟は!
世界一…宇宙一カワイイ自慢の弟!

「琉珂……」
「僕は大丈夫だから…」

いや、大丈夫じゃないから!

「琉珂…心配無用!あたしが守るから!」

言っちゃったぁ〜。後から後悔するだろうな…ま、琉珂に嫌われるよりは…。

「でも……。」
「いいって。琉珂は気にしなくていいからさ。」
「ありがとう!」

あたしに抱き着く琉珂。
琉珂から離れずにすむしさ、これでいいじゃん。
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