Cleome
「あら…。弟思いというか…見事にハメられたわね。」
「琉珂は腹黒いから。」
「…何か不適な笑み浮かべてるわね。」



……やっぱ、とんでもない事言っちゃったんじゃない!?

「宇海、バスの時間に遅れるぞ〜。」

時計を見ると…八時。
八時って…バスは八時二十分だから…。

「ヤバ!!」

急いで二階に上がって服を着替える。もちろん男モノ。
サイフも持って玄関に急ぐと、急に頭に何か冠せられた。

「知り合いも居るだろうし。」
「親父…親父もなかなかやるじゃん。」

急いでスニーカーを靴箱から出すと、玄関のドアを開けた。

「いってきまーす!」

こんな大変な事になった時に出かけるあたしって…。
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