Cleome
幸いなことに知り合いは現れなかった。
多分。

寝ちゃったんだよなぁ…来るまで。
起きたらちょうどバス来たってある意味すごくね?
さーて…電話しとくかぁ。待っててもらわないとな。
「あ、もしもし?どこにいんの?」
『バス停の近くだよ。』
「もうすぐだからさ、待っててよ。」
『うん。早く来てね…。』

…萌が何かやってんのか?ケータイ見ながら変な顔してるとか。

「萌があやしかったら頭叩きなよ。じゃぁな。」

里美は優しいから叩かないだろうし…あたしが行ったら叩いてやるか。

この姿見たら二人どんな反応するんだろ?
想像つかないわ…特に萌華。
里美はフツーに驚くだろうな。

つーか…大変なことに気付いた。
霄が居るじゃん!バレるよな…バレるだろ。

いっその事話すか…。
その方があたし的にも楽…か?

あいつは信用ならねぇからな…あ〜まぁ騙すか。
宇海のいとこって言えば多分騙されるだろうな。

馬鹿だから。
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