Cleome
「純潔を守りたいなら行かないことをオススメするよ」
「純潔?…何の…?」

里美は首を傾げる。
可愛いやつめ!

「あーでもさ、男子校ならあれだよ、あれ。」

なんだっけ?
何か猿人?原人?の名前みたいなのにあったような…。

「ホモだ、ホモ!」
「宇海!声大きいよ」

周りを見ると、あたしを見ている人数名。そんなの気にしないけど〜。
そういうの好きな女子多いらしいし。


「何だっけ…びー…BS?」
「ハイビション?」
「違ーう!BLよ!」

このクラス1…この学校1の腐女子だって自分で豪語する同じクラスの萌華(もえか)が割り込んできた。

「萌…この学校のマドンナがそんなんでいいわけ?」

坂峪萌華は超絶美少女で、隠さない腐女子らしい。

「あら、好きなモノを好きと言って何が悪いの?」
「そうだけどーあたしたちは萌が鼻息荒くしてるのに慣れっこだけど、他のヤツは…ひくって。」
「他の人を気にしてたら…やってられないわ!万歳よ!」

堂々と言うなー。ツッコむのもめんどうだ。

「男子校…覗いてみたいわ…フフッ…」

萌…鼻息荒い…。
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