Cleome
あとはそんなに荷物残って無いだろうし。
 何が残ってるっけ?教科書もう一箱あった気がする。
 前の高校で使ってた教科書の二倍はある。
 ぶっちゃけ、勉強不安。一年の時の勉強内容とか量とか違うかもしれないし。
 霄に教科書とノート借りるか。…ノート確実にとってないな。
「霄、一年の時の教科書貸せ」
「お前、意外と真面目だな」 あたし、授業中に寝たこと無いから。予習、復習も忘れたことないし!
「意外は余計だ。お前ぜってーノート白紙だろ?」
「当たり前」
 堂々と言う事じゃないだろ!
「オレあるけどー?」
「……さーて、荷物…」
 何そのすぐバレる暇な冗談。
「ストップ!ストップス!ストッキング!」
「こんなアホがノートとってるわけねぇ!」

 ストッキングって…アホ以外の何者でも無い。

「宇海、こいつA型だから几帳面だぞ」
「イエース!」

 誇らしげなバカ二号。霄が薄くなるくらいキャラ濃い。

「そんなに言うんなら証拠見せろよ?」
「オレの部屋にカモーン!」
 …死んでくれねぇかな…。うざっ!

「お兄ちゃん、こんな人達放っておいて荷物取りに行こう?」
 琉珂をこんな変なヤツたちと同じ空気を吸わせるわけにはいかないし!

 アホがうつる!

「二号もカモーン!隣だし」
 帝志が琉珂を手招き。二号ってなんだよ!二号はお前だ!バカ二号。つーか呼ぶな!部屋に連れ込もうとするな!
部屋に入ったら…何されるかわかんねぇ…。

「ん?…隣?」
「そう、隣」

鍵つきの部屋+帝志の部屋の隣=危険

「…琉珂、大丈夫か?変わろうか?」
「大丈夫だよ。鍵あるし」

「隣だけ鍵ついてても意味無いよなぁ。」

確かに…いつでも二階来れるんだし?

あたしがぐっすり安心して寝れねぇ!!
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