Cleome
「なぁ…さっきの誰?」
「あー…生徒会長の大西剛史と副会長の丙田玲蔵だ。あ、黒髪が副会長な」

マジで?生徒会長と副会長か…ん?大西って…里美の兄ちゃん?

「生徒会長って里華さんの息子?」
霄は頷くと椅子に座った。
「里美の兄ちゃんか…」

あたしの名前付きであたしのこと話してたらどうするかな〜。

「会長の妹…気になるな…」
「会長の妹のことだから、ベリーキュートじゃないの?」

 二人でめっちゃ真剣そうに話し合い。こんの…女好きが!

「つーか…霄、お前会ったことあるし。つい最近。ナンパしてただろ」
「マジ?…どれだ…」

こいつ…どんだけ短期間の間にナンパしたわけ?

「俺の部屋まで来たやつ?」
とりあえず、こいつをどうにかしてやろう。里美がこんな意味不明なやつについていくはずがない!

「なんだ〜毎日ハッスル?」
「途中で母さんが入って来そうになったんだよな…」

 男って…みんなこうなのか?

「お前ら二人、とりあえず出てけ。窓から」

二人を蹴って追い出すと、荷物をほどく。
あの二人の同時対応疲れるんですが?

霄は慣れてるからいいけど…帝志は予測不可能すぎて疲れる。
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