【短】Honey
"2-5"と書いてあるクラスの前に立つとオレは深呼吸をした

(よしッ)

そして勢いよくドアを開ける

「美優おる?」

そこには笑顔でオレを向かえてくれる顔があった

「悠ちゃん!!」

美優は嬉しそうにオレに手を振る

(かわいいなぁ////)

思わず顔がにやけてしまった

しかし…

美優が微笑む傍らで一人オレを見ている存在に気付く

そいつは面白くなさそうな眼差しでオレを見た

ハッとしたオレは素早く美優の側まで走った

美優の細い手首を掴み、自分の方に引き寄せると、そいつを威嚇する素振りを見せた

「悠ちゃん!?//」

オレの腕の中で美優は真っ赤になる

「ホンマにこんなんでエェの美優?」

オレが威嚇していたそいつは眉間に皺を寄せて美優に尋ねた

「勝手に人の彼女呼び捨てにすんな!!」

そいつに怒鳴る

しばらくお互いの睨み合いが続いた


「何しとるん悠ちゃん?吉良くんも?」

その一言でオレ達は睨み合いを止めた

というかやる気が失せてしまったのだ

こんな威圧のなか
こんな言葉をはっせられるのは美優くらいだろーな…


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