男性恐怖症ガール
博多のケガ
博多の顔は赤く膨れ上がっていて、
あまりにも痛々しかった。
「大丈夫か?!」
俺は言った。
「保険医つれてくる」
リュウはそう言って部屋から走って出て行った。
「どーしたんだよこのケガ!誰かにやられたのか?!」
「大丈夫…そんなに痛くないから…」
痛くないからって…!明らかに痛そうだってこの傷!
「とりあえず、部屋入ろうぜ!!」
そう言って博多を部屋に入れた。
コンコンコンっ
戸を叩く音がした。
誰だよこんな時に!
「銀っちょっと出てくんねぇ?」
圭介にそう言われ、俺は戸を開けた。
「何ですか~?!………………春山っ?!」