生意気な年下くんーmy lover boyー


海は何にも言わないで
あたしの言葉が宙に舞う


気まずい雰囲気に流されそうになる
緊張とかそんなもんじゃない
いますは不安っていう言葉しかない


街のザワメキも
話し声も
ネオンの輝きも
今は目に入らない



「空.......




好きだよ」


一瞬海の声が聞こえた

"好きだよ"

海の囁きが頭の中でエコーする

パッと海を見上げると

優しく微笑む海がいた

そんな笑顔を見たら

あたしは"大丈夫"だと心に答える




< 337 / 391 >

この作品をシェア

pagetop