堕ちる(仮)
男と酒
「乾杯!おつかれー」


「お疲れ様です」

ゴクゴクゴク

「いやー、うまいっすねー?」


「うまいなー」


 僕は先輩と飲んでいた。男二人で飲んでいれば自然と女の話になる。


「おい!最近女はどうよ?」


「いやー、もう全然っすよー。先輩どうなんすか?」


「いやー、俺も最近はないなー。どうする?この勢いで行っちゃう?」


「まじっすか?いーですね。行きましょうよ!」


 こんな軽いノリで吉原に行った。


「お前、誰にする?」


「いやー、先輩先に決めてくださいよー」


「うん。じゃー俺この子で」


僕はボーイのお兄さんに問いかけた。


「若くて、サービスいい子お願いします」


「でしたらこの子がお勧めですよ」


「じゃー、この子でお願いします」


「了解しました。少々お待ちください」

 待合室に通される。

「いやー、ドキドキしますねー?」


「うるせーよ。静かにしてろ」

ボーイが僕に声をかけてきた。

「お待たせいたしました。こちらへどうぞ」


「じゃー、先輩お先に行ってきまーす笑」


「おう」


どんな子が出てくるのか、酒も入っていることプラスされ、心臓はバクバクした。


「こんばんは若葉です」と言って彼女は手を差し出した。


 僕は彼女の手を掴み、なすがままに任せた。


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