【短】空っぽの少年
そいつは人ん家の前に堂々と倒れていた。








「…………あのー…」

私は彼を揺さぶる

彼は起きない。




何もこんなところで倒れなくてもいいのに…


人ん家の表札の前…






私は仕方がないので彼を家の中へ引き入れた。






単に捨て犬を拾った感覚だったのだ。








取って食おうとか…

結構顔イケてんじゃんとか…


そんなこと微塵も思っちゃいませんよ?

ええ。

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