【短】雨がやんだら





それから、

俺が授業を受け持つ1〜6組と

7〜10組では校舎が違うこの学校で

俺が雫を見かけるのは集会がある日だけだった。



だけど

雨が降るたび

俺は雫を思い出す。



雨が好きだと言った

変な女。



そんな雫を思い出してしまうのは

今でも変わらないこと。








それからあっという間に3年になり





雫は俺のクラスの生徒になった。







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