うさ耳ダーリン
「――〜〜〜っ!!???」


文字通りガバッと上半身を起こそうとしたけど、それは叶わなかった。


何者かが覆いかぶさるるようにして、わたしの身体を押さえつけているようだけど、


いつの間にか真っ暗闇に飲み込まれた視界の中では、状況がよく把握できない。






「ご機嫌麗しゅう」






気配でニッコリと微笑んだような口調は、まるで邪気のない表情だったけれど、


この状況ではあまりに不釣り合いで、背中にゾワゾワと鳥肌がたった。


ダラダラと嫌な汗が出てくる。
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