うさ耳ダーリン
やっぱり、カワイクない!!!!!
心の中でひどい悪態をついてから、思いっきり睨んでやった。
「何が…望みなわけ?うさぎさんは」
目尻に涙がにじんでいるけど、両手を押さえ付けられてる今は拭うことすらできない。
「うさぎじゃなくて、クロウです。もちろん、あなたの命ですよ。言ったでしょう?」
律儀に訂正してくるところをみると、もしかしてコンプレックスだったりして…?
わたしはわたしで、時折ピクッと動く耳を、なるべく視界にいれないように頑張ってみた。