うさ耳ダーリン
「面白そうだから、です」



ニコニコニコ



「―――――は…?」



思わず間の抜けた声を出すと、ヤツは律儀にもう一度繰り返した。



「だから、あなたが死んだら面白いことになるかなって」



「……ちょっと……」



コイツ、ベアンと同類じゃん…!!!



「ジルダ国王があなたのことを溺愛してるのは有名ですからねー…。最愛のあなたが死んだら、どんな行動にでるか…知りたいんですよ」



朗らかに言われても、こちらは一ミリも同意できやしない。



はぁ…と小さくため息をついてから―――わたしはクロウを正面から見つめた。



「言っておくけど、わたしを生かしておいた方が、この先楽しいことになるわよ?」
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