うさ耳ダーリン
今までの表面的な笑顔なんかじゃなくて、初めて見た素の表情で…


悔しいけど、ドキッとしてしまった。


…綺麗な顔して、カワイク笑うから。




「――やれやれ…未来の女王がこんなでは先が思いやられますね」


「…あっ…」


すっ…と握りしめていた手を開かさせられて…、魔法石があらわになる。


「不意打ちならもう少しうまくやらないと…」




ちゅ。




「……な……!!!??」




い、今、ほ、ほっぺに…!!!!!




「こんなふうに、ね」




「――〜〜〜…っ!!!!!」




真っ赤な顔で睨んでやったけど、むしろ逆効果だったみたいで―――
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