うさ耳ダーリン
「中に入ると何かまずいことでも?」
無礼な衛兵にいささかムッとしながらも、顔には出さないように努めた。
「君達みたいな女の子とじーさんの二人連れ、すぐに餌食にされちまう」
それが親切心からきてるものじゃないって、
腰に伸びてきた手が物語っている。
「…この手は、何?」
じろっと睨みつけると、衛兵はますます調子にのって身体を近付けてきた。
「その目、いいね〜…どうしてもって言うなら、俺が護衛でついていってやってもいいけど?」
仕事はどうした、仕事は!
まさにわたしの手が出る、その一瞬前に、
「わたくし共は城に行くとこですが」
ありえない、ベアンの爆弾発言が落ちてきた。
無礼な衛兵にいささかムッとしながらも、顔には出さないように努めた。
「君達みたいな女の子とじーさんの二人連れ、すぐに餌食にされちまう」
それが親切心からきてるものじゃないって、
腰に伸びてきた手が物語っている。
「…この手は、何?」
じろっと睨みつけると、衛兵はますます調子にのって身体を近付けてきた。
「その目、いいね〜…どうしてもって言うなら、俺が護衛でついていってやってもいいけど?」
仕事はどうした、仕事は!
まさにわたしの手が出る、その一瞬前に、
「わたくし共は城に行くとこですが」
ありえない、ベアンの爆弾発言が落ちてきた。