妄想ホワイトデー《短編》
それから俺の心配度数はぐんぐん上がってしまったわけで。


バイトもなるべく一緒の日に入るようにしたり、歩ちゃんを必ず家まで送るようにした。


友達の菊地にその事を話したら、俺をちらっと見て言った。


「それって束縛…」


「………」


束縛なのかな…。


「そのうち、嫌われるぞ」


「………え」


嫌われるのか!?


歩ちゃんが俺を、嫌いになる!?


菊地は爆弾発言をすると、また居眠りを始めた。


おい…。


言うだけ言って寝るなよな。


お前だって、そんなに寝てばっかりいると、京子ちゃんに嫌われるぞ。




だって。


だってさ。


俺は本当に心配なんだ。


ほら、今だって…。



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