(短編)大好きがいっぱい。
あの時、由佳里ちゃんは言った、[邪魔はしないで]って…。
アタシは、別に邪魔するつもりなんて更々ない。
ただ、アタシは勝負をするつもり。
由佳里ちゃんと…。
アタシは、由佳里ちゃんみたいに可愛いくないし、全く自分に自信なんてない。
アタシが由佳里ちゃんに勝てる所なんて、
一個も思い付かない。
でも、だけど…
アイツを好きっていう気持ちなら―…
きっと、絶対負けない。
アイツが好き。
これだけは、
どうしても譲れない。
由佳里ちゃんの存在には勝てる自信なんて、全くないし不安なのも確か。
それでも―
アタシは…
気持ちでは負けない。
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