(短編)大好きがいっぱい。
あの時、由佳里ちゃんは言った、[あなたはどうか知らないけど―]って…。
アタシは、ずっとアイツの事見てきた―。
アイツを思わない日なんて片時もなかった。
それくらい、アタシはアイツを思ってて…
誰よりも、アタシがアイツと距離が近くて
だけど、
気持ちは遠くて―
届かなくて―…
いつも、アイツは手を伸ばせば触れられる距離にいるのに
アイツの気持ちは掴めない。
アタシは、ずっと―
小さい頃からアイツを…
追い掛けている。
アイツが好き。
大好き。
誰にも負けないくらい。
だから、
由佳里ちゃんにも―
絶対に負けられない。
負けない。
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