(短編)大好きがいっぱい。


逃げない。

諦めない。


今度こそ、
頑張るんだ。

アタシは、そう決心して身支度に掛かった。

いつもは、ノーメイクだけどこの日は薄く化粧をした。

肩まである髪もコテで緩く巻いてみた。

最後に、制服に腕を通して支度を済ませ、階下のリビングへと降りて行った。

「…あれ?アンタ、何か今日雰囲気違くない?」

リビングへ入って来たいつもと違うアタシの様子を見たお姉ちゃんがそう言ってきた。

「…おかしい―かな?」

アタシは、たまらず不安になって聞いた。

一応、雑誌とかを参考にしながらやってみたけど、アタシがこんなにお洒落をしたのは初めてだった。



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